がんの治療と言えば、外科的手術と抗がん剤、放射線が一般的です。

その割合は、化学療法が約8割、外科的手術が約7割、放射線が約3割の割合です。

がん治療割合
出典:厚生労働省委託事業 平成22年度 がん対策評価・分析事業
出典:がん放射線療法2010

今まで、放射線と言えば体外から照射するのが当たり前。放射線を当てた皮膚が赤味を帯びたり、ヒリヒリしたり、皮膚が弱い人はただれたり、水ぶくれができることがあります。

放射線治療

一般的には、治療終了後にはおさまりますが、スキンケアは必要になります。

放射線の使い方は、ガンの種類や医療機関の治療方針などで違ってきますが、今回、体内で照射線をピンポイントでで照射し、効果を確認できたニュースが飛び込んできました。

この治療法は、量子科学技術研究開発機構が開発した薬剤です。

対象のがんは、副腎に発症する褐色細胞腫。このがんは、1年間に3000万人が発症するがんで、そのほとんどは手術で腫瘍を取り除くことで治りますが、その1割が全身に転移し治す術がありませんでした。

このタイプのガンに、放射線の1種であるアルファ線を放つ「アスタチン211」が有効であることが分かりました。

アルファ線は、がん細胞の周りの正常な細胞への影響が少ないのが特徴です。

有効が確認されたのは、褐色細胞腫を発症させたマウスに1回注射すると1週間後にはがんの大きさが半分になり、ガンの増殖を約20日抑えることができることです。

嬉しいことに、特に目立った副作用は見られなかったとのこと。これは朗報ですね。

高崎量子応用研究所の研究員は、7年後をめどに臨床応用に着手したいと言っています。

がんの治療は日進月歩。頑張って生きていれば、良い治療法が開発され、実際に使えるようになる日がきます。

がん家系の方も、ガンの発症を1日でも遅らせれば、良い治療法が開発されている可能性が高くなりますね。