ガンを抑制するには「免疫」が要になります。

がん細胞は、日々できては消え、できては消えを繰り返していますが、免疫力が下がるとがん細胞をやっつけることができず、がんを発症したり、ガンが進行したりします。

iPS細胞でガンの免疫力がアップ
<画像はイメージです>

今までの医学は、どうしたら免疫力をアップできるかに焦点が当てられてきました。

民間療法では、免疫力を上げるには、ヨーグルトなどの発酵食品が良いとか、低体温を改善して体温を上げると良いとか、色々言われてきました。

また、ガンを予防する効果があるとされる一番の食べ物は「ニンニク」と言われています。

医学界では、今までとは逆の発症でガンを抑える「免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ)」が話題になっています。

ガンは、自分を外敵から守るための抗体を持っています。その抗体が働いている限りいくら免疫が頑張ってもやっつけることができません。

そこで、免疫を強くするのではなく、ガンが自らを守っている抗体を働かないようにするのが「免疫チェックポイント阻害薬」です。

ところが、医学の世界は日進月歩。逆の逆が現れました。iPS細胞から免疫力をアップさせる細胞を作ることに成功したのです。

京都大学iPS細胞研究所は、ガンを攻撃する免疫細胞の働きを高める細胞をiPS細胞から作ったと発表しました。

これで、免疫力アップあり、免疫チェックポイント阻害薬あり、両方から攻めることができるようになったと言うことでしょうか。

研究チームは、健康な人の血液から免疫細胞の一種(iNKT)を採取し、一部をiPS細胞にかえ、5週間かけて再びiNKT細胞に育てた。

再生したiNKT細胞は、がん細胞を攻撃する免疫細胞の攻撃力を高める作用があった。がんに似せたリンパ球で実験すると、最大8割~9割が死滅した。

また、再生したiNKT細胞自体も攻撃力を備えており、実験では白血球細胞の最大6割程度を死滅させた。
日本経済新聞(2016年2月10日)より

血液から採取した細胞をiPS細胞に変えることで、ガンを攻撃する能力が高くなるのですね。

どちらにしても、がん細胞に対して色々な攻め方が出てくるのはありがたいことです。

ガンが完治する時代がもうすぐやってくると言われて約20年。その間色々な実験が繰り返され、色々な治療法が出てきました。

現在、治す術がないがんと戦っている方も、生きていれば新しい治療法や薬が開発され、治る可能性もゼロではありません。

このようなニュースには希望が持てますね。