全身性エリテマトーデスは、健康番組などで時々耳にすることがあります。若い女性の発症が多いので、番組に取り上げられるのでしょうね。

全身性エリテマトーデスは、皮膚に赤い発疹のようなものが現れ、狼に噛まれた痕のように見えるので、「紅斑性狼瘡」とも呼ばれます。

皮膚にとどまらず、関節、血管、臓器など身体全身が侵される病気です。

原因はまだはっきりと分かっていませんが、自己免疫疾患であり、膠原病の1つとされています。

自己免疫疾患とは、体の中に作られる自分の抗体が本来なら正常な物を異物と判断し、自分自身の細胞を攻撃してしまう病気です。

10代後半から閉経前の女性に多く、女性は男性の10倍の発症率です。

全身性エリテマトーデス

主な症状は、発熱、倦怠感(だるさ)、疲労感、体重減少などで、腫れを伴う関節炎や顔や手にみられる発疹、抜け毛、口内炎、リンパ節の腫れ、日航過敏症などが挙げられます。

膠原病の特徴でもある両頬の赤い発疹全身性エリテマトーデスでも現われることがあります。蝶々が羽根を広げた形に似ていることから「蝶形紅斑」とも言われます。

ステロイドや免疫抑制剤などが主な治療法です。また、症状が多岐にわたるため、それぞれの症状に合わせた治療を行います。

私の遺伝子型の発症リスクは日本人平均の1.54倍でした。遺伝子検査の結果には、非常に詳しいことが記載されています。

免疫の仕組みの1つに「抗菌ペプチド」があります。抗菌ペプチドは、人では皮膚の表面などに存在していて、体の表面で病原菌が増えないように保つ働きをします。

適度に皮膚に出ている抗菌ペプチドは皮下脂肪で作られ体を守る

抗菌ペプチドには、「ディフェンシン」や「カテリシジン」が有名です。これらの抗菌ペプチドは、主に皮膚の細胞や好中球などが作り出しているのが分かっていますが、最近、皮下脂肪の細胞が「カテリシジン」を作り出していると言うことが分かりました。

このカテリシジンですが、適度に皮膚に出ていることで体を正常に保っています。カテリシジンが少なすぎるとアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を誘発し、多すぎると乾癬や全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患を誘発(原因になる)する可能性が出てきます。

つまり、皮下脂肪は、多すぎても少なすぎてもいけないってことですね。特に女性は皮下脂肪は美容の敵だと思っている方が多いと思いますが、皮下脂肪にはこのような大切な働きがあるのです。何事も程ほどがちょうど良いってことですね。